これは1925年に刊行された「 Grundlegendes zur Erweiterung der Heilkunst Nach geisteswissenschaftlichen Erkenntnissen 」を元にしたお話です。
ITA WEGMANN (イタ・ヴェーグマン)という方との共著で、おそらく、日本では刊行されていません。
いつも書いていますが、これから書くことは私の独自の解釈であって原文を日本語に訳したものではありません。
今回は「人間有機体の構築と分離」のお話です。
しつこいようですが、これから書くことは、上記の著作に書かれていたことに対する、私の独自の解釈であり、病気の治癒を保証するものではありません。
他の生物と同様に、人体も半液体の状態から発達します。しかし、その発達には常に大気中の物質の供給が必要です。その中で最も重要なのは、呼吸によって供給される酸素です。
骨の形成を考えてみましょう。それは半液体から分泌されます。この分泌において自我組織が活動しています。人間は胎児期から幼少期を経て、自我組織の表現である人間の形態を獲得していきます。この過程の根底にあるタンパク質の変容は、まず摂取したタンパク質物質から異物(アストラル的・エーテル的な他者性)を分離します。タンパク質は無機物の状態を経ますが、その過程で液状になります。この状態で、タンパク質は自我組織によって捉えられ、人間のエーテル体に引き渡されます。そして、人間のタンパク質になります。
次に、このタンパク質はすぐに骨や肝臓になるわけではありません。まず、未分化な有機的基盤が形成されます。これは、あらゆる器官に変化しうる可能性を持つ、いわば「素材」の段階です。ここでは、主にアストラル体が働いています。アストラル体が一般的な生命素材を作る、自我組織が具体的な器官を形作るという分業が存在します。
ここで、人間と動物の違いが明確になります。動物の場合は、アストラル体がそのまま器官形成まで担います。人間の場合は、アストラル体が素材形成を行ったところで動物的形成は止められ、そこに自我組織が介入し、人間的要素が加えられて最終的な形態を決定します。このため、単なる動物ではなく、自我によって形づくられる人間存在となります。
この自我組織の働きは温熱状態によって行われます。自我組織はアストラル体全体から器官の素材となる物質を受け取ります。そして、素材物質の温熱状態を増減させます。骨形成の場合は、温度を下げて、無機物(塩類)の沈着により固化させます。また、内臓組織等の形成では、温度を上げて、素材物質の分解・変換を行います。
この温度調整がうまくいかないと、病気が生じます。しかるべき箇所で、温度が不足する場合は、本来、分解的に働くべき器官が固化してしまいます。例えば、血管の石灰化により、動脈硬化を引き起こします。温度低下が不十分な場合は、骨が十分に硬化しない骨形成不全となります。
最後に、排泄についてです。通常、排泄は不要物の排出と考えられています。しかし、重要なのは、物質の排出ではなく、作用そのものです。排泄物は体内活動の結果として生じます。そして、それを排出するときに、内向きの反作用が発生します。例えば尿酸は尿として排出されますが、同時に体内に反作用を生みます。この反作用が、睡眠の傾向を整えます。尿中の尿酸が少ない場合は、血中に多くなり、睡眠が浅く短くなります。逆の場合は、睡眠過多になります。つまり、排泄は単なる廃棄ではなく、生命リズムを調整する働きを持っています。
今回はここまでです。
興味がありましたら、魂の夜明け(別館)の方もよろしくお願いします。