これは1925年に刊行された「 Grundlegendes zur Erweiterung der Heilkunst Nach geisteswissenschaftlichen Erkenntnissen 」を元にしたお話です。
ITA WEGMANN (イタ・ヴェーグマン)という方との共著で、おそらく、日本では刊行されていません。

いつも書いていますが、これから書くことは私の独自の解釈であって原文を日本語に訳したものではありません。

今回は「治癒の基礎としての物質知識」のお話です。
しつこいようですが、これから書くことは、上記の著作に書かれていたことに対する、私の独自の解釈であり、病気の治癒を保証するものではありません。

まず最初に、治療薬の作用を理解するためには、単に物質そのものを見るのではなく、その物質が人体組織に導入されたときに人体組織にどのような力を引き起こすかを見る必要があります。
人間の身体は、単なる物質の集まりではありません。むしろ本質は、活動にあります。つまり、物質そのものが重要なのではなく、それが引き起こす働きや過程が重要なのです。
生命の重要な特徴として「分泌」があります。例えば、ある生物が特定の物質を体内で作り出すとき、それはその生物の活動の一部です。しかし重要なのは、その物質が作られた後は、もはや役割を終える、そして排出されるべきものであるという点です。つまり、生命の本質は物質ではなく、生成と排出という活動の流れにあるのです。
例として、蟻酸があります。それはアリの体内で腐食性で炎症性の物質として生成され、分泌物として排泄されます。アリは、その機能を適切に発揮するために、蟻酸を生産しなくてはなりません。アリの生命活動は、この分泌物の生成に支えられています。しかし、生成後は生体内での役割を果たさなくなり、排泄されます。
蟻酸は人体内でも生成されます。アストラル体を通して、無機物へと変化していく有機物質から蟻酸が分離されます。自我組織は、この有機物質の変化を必要とします。しかし、生体が必要とするのは、分離された蟻酸ではなく、変化のプロセスに意義があるのです。
人体内で生成された無機物は、生体にとって重荷となり、最終的に排泄されるために、直ちに分離するか溶解する必要があります。溶解されるべきものが溶解されない場合、それが生体内に蓄積し、痛風やリウマチの症状の原因となる可能性があります。
体内で生成される蟻酸は、溶媒として機能します。必要な量が生成されていれば、身体は老廃物を適切に排除します。蟻酸を生成する能力が弱すぎると、痛風やリウマチなどの症状が現れます。
この場合、外から蟻酸を補うことで、体内の働きを助けることが出来ます。これが、治療の基本原理です。
ここで、シュウ酸を見てみましょう。シュウ酸は植物に見られる物質で、条件によって蟻酸へと変化します。シュウ酸は植物の分泌物であり、蟻酸は動物の分泌物です。すなわち、シュウ酸はエーテル界に、蟻酸はアストラル界に対応しています。
痛風やリウマチ性疾患として現れる病気は、アストラル体の活動不全に起因します。しかし、アストラル体に由来する痛風やリウマチの原因がエーテル界に逆戻りすることで発症する疾患も存在します。すると、アストラル界でエネルギーのブロックが発生し、自我組織の働きが妨げられるだけでなく、エーテル界でのアストラル体の働きにも妨害効果が発生します。これらは、腸の活動低下、肝臓と脾臓の機能低下、胆石の形成などの症状として現れます。このような場合には、シュウ酸が役立ちます。シュウ酸は、エーテル体を強化し、自我の力をアストラル体へと変換します。その結果、エーテル界への作用が強まることになります。
このように、植物由来の薬は、エーテル体とアストラル体の関係を調整し、生命力のバランスの乱れや機能的な不調に効果を発揮します。
しかし、すべての病気に植物性のものが効くわけではありません。もし問題が、物質体、エーテル体、アストラル体における何かが自我組織との関係そのものにある場合、植物性のものでは不十分です。そのような場合に必要なのが、鉱物(ミネラル)です。
外部から摂取した鉱物質は生体内で分解され、生体自身の有機的プロセスによって新たな形態に再構築されます。この分解と再構築のプロセスそのものが治療作用なのです。
具体例として、月経過多を考えてみましょう。この状態では、自我組織の力が弱まっています。その働きが、血液生成に消費され、血液吸収能力が低下しています。この場合には、カルシウムを供給することで、症状が改善されます。カルシウムは造血に重要な役割を果たします。これにより、自我組織は造血という役割を軽減され、血液の吸収に集中できるようになります。
このように、物質を単なる科学的なものとしてではなく、人間の構成要素との関係性の中で理解することが、治療の本質につながります。

今回はここまでです。

興味がありましたら、魂の夜明け(別館)の方もよろしくお願いします。