※この記事は2026年3月3日に「魂の夜明け(別館)」に掲載したものです。
今回は、「人間はなぜ病気になるのか?」というお話です。
ここで言う病気は、肉体的な病気のことです。肉体が本来あるべき形態以外のものに変容し、本来の働きが出来ていない状態が病気です。
人間は自然の一部です、つまり人間の外側で観察されるプロセスが人間の内部でも同じ働きをしています。これは健康である場合には、人間の精神には意識されていません。
しかし、病気になると、意識的な精神生活が強まるのが見られます。痛みが生じたり、不快感が存在します。感情面は、本来であれば思いもよらない内容が湧きあがります。意志力は損なわれ、健康な状態では自然に行われる四肢の動きが、痛みや不快感に抑制され、実行できなくなります。
健康な状態では、思考が活性化し、それに続いて手足を動かすとき、有機的なプロセスに関わることはありません。思考と動きの間に、心理的なレベルのみで作用する感覚が生じます。それは物理的な何かとは繋がっていません。しかし、この通常は肉体から切り離されているように感じられるこの感覚が、病気の状態のときには肉体と融合します。
この感覚から、健康な生体には、病気の生体ほど強く結びついていない何かが存在するのが解ります。これは「アストラル体」と言われるものです。通常、アストラル体は生体に緩やかに介入し、身体との関連で知覚されない精神的経験をもたらします。アストラル体が身体に深く入り込み、生体に強く介入している状態が病気の症状として知覚されます。
思考から現れる「自我」も、アストラル体と同様に通常は肉体とは切り離されています。しかし、病気の状態のときには肉体との結びつきが強くなります。
自我とアストラル体は肉体の通常の構造を破壊し、別なものに変容させようとします。しかし、通常はエーテル体が自我とアストラル体によって破壊されると同時に肉体を回復させているので、健康を保っていられます。
病気の本質には、自我あるいはアストラル体と肉体との強い結びつきが見られる場合と、結びつきを確保できない場合があります。自我とアストラル体は精神的または心理的側面に深く関わっています。いずれの場合においても、エーテル体が肉体に自己治癒力をもたらします。
したがって、治療とはエーテル体の働きを適正なものにすることなのです。
今回はここまでです。