これは1925年に刊行された「 Grundlegendes zur Erweiterung der Heilkunst Nach geisteswissenschaftlichen Erkenntnissen 」を元にしたお話です。
ITA WEGMANN (イタ・ヴェーグマン)という方との共著で、おそらく、日本では刊行されていません。

いつも書いていますが、これから書くことは私の独自の解釈であって原文を日本語に訳したものではありません。

今回は「人体における脂肪の役割」のお話です。
しつこいようですが、これから書くことは、上記の著作に書かれていたことに対する、私の独自の解釈であり、病気の治癒を保証するものではありません。

脂肪は、生体内物質の中で、外部から摂取された際に最も異物と感じにくい物質です。脂肪は、摂取時に体内に持ち込んだ状態から生体内への状態へと最も容易に変化します。
脂肪は、口や胃でほとんど変化せずに、膵臓の働きによって初めて分解され、グリセリンと脂肪酸に変化します。
脂肪は、なぜ人体になじみやすいのかというと、脂肪が外部生物の性質(エーテル的な力など)を人体にほとんど持ち込まないからです。つまり、脂肪は固有の力が弱いので、人体はそれを容易に自身の中に取り込むことが出来るのです。
脂肪の人体内での役割は、熱(内的な体温)を生み出すことです。この熱こそが、自我組織が肉体内部で活発に活動する源なのです。脂肪は、自我組織が活動して熱を生成するときにのみ関係する物質です。つまり、動物から食物として摂取される脂肪は、熱を生成する能力以外、動物から人体に何も伝達しません。この熱発生は代謝の最終段階の一つとして起こります。そのため、食物脂肪は代謝の初期段階と中期段階では保持され、最終段階でのみ分解されます。
母乳に脂肪が含まれているということは、生体にとって非常に重要なことです。母体はこの脂肪を消費するのではなく、分泌物へと移行させます。その際に、自我組織も脂肪へと移行します。このようにして、母親は自身の自我組織の形成力を子供に伝え、既に遺伝によって伝えられている形成力にさらに何かを加えるのです。
健康な状態というのは、脂肪が適切に熱に変わることです。必要な量の脂肪が体内にあり、それがきちんと燃焼されるのが理想です。
脂肪が過剰になり、自我組織によって消費されずに、生体内で未使用のまま残された場合は、様々な部位で熱生産能力の過剰を生み出します。これらは炎症性疾患の素因となります。また、臓器の働きが偏り、栄養の分配が乱れます。その結果、ホルモン分泌のバランスが崩れます。
脂肪が不足する場合は、熱不足になり自我活動が出来なくなります。そこで、自我組織は必要な熱を他から奪い、臓器が弱ることになります。その結果、臓器が硬くなったり、動きが鈍くなったりします。

今回はここまでです。