これは1925年に刊行された「 Grundlegendes zur Erweiterung der Heilkunst Nach geisteswissenschaftlichen Erkenntnissen 」を元にしたお話です。
ITA WEGMANN (イタ・ヴェーグマン)という方との共著で、おそらく、日本では刊行されていません。
以前にも書きましたが、これから書くことは私の独自の解釈であって原文を日本語に訳したものではありません。
今回は、「植物・動物・人間の違い」というお話です。
地球から放射される無機的物質が、植物の内部において、太陽など宇宙から働く力(エーテル的力)によって生命ある物質へと変化し、形を作ります。動物の内部では、これに感覚的力が加わり、アストラル体が入り込むことで形を作ります。人間においては、さらに、自我が働き形を作ります。
植物にはエーテル的(生命的)な一方向の流れがあります。動物にはエーテル的(生命的)な流れとアストラル的(感覚的)な流れの二重の流れがあります。人間はエーテル的(生命的)流れ・アストラル的(感覚的)流れ・自我の流れという三重の物質の流れがあります。この働きによって、人間は自己意識を持つ存在となります。
物質の変容は「分離」という形で現れます。ある段階から次の段階に移るとき、上位の段階の物質が、下位から分離されます。そして、その分離された物質により形態が構築されます。
植物では無機物質から生命物質が分離されます。ただし、種子は例外で物質が完全に変容する分離ではありません。これは種子が母体から守られていて、外部の物理的影響を受けないからです。種子が母体から離れると、植物の働きは二つに分かれます。エーテル的(生命的)方向へ向かう働きと、物質方向へ向かう働きです。例えば樹皮は物質方向へ向かう働きの代表例です。
動物の場合は、植物的な分離に加えて感覚的分離が存在します。
動物と植物の違いは排出物にも現れます。植物の排出物は鉱物に近い無機物です。動物の排出物は完全な無機物には至らず、まだ生命的です。
人間においては、感覚的分離から生じた物質が、さらに、自己認識力を持つ心の担い手となるものに分離されます。しかし、人間内部に動物的要素も残っているため、動物と同じ排出プロセスが存在します。
動物生体では、覚醒時にはアストラル体によって分離と形成、感覚物質の生成が行われます。人間ではさらに、自我組織の働きが加わります。
睡眠時には、アストラル体と自我組織は肉体から分離していて、直接は働きかけません。しかし、それまでに形成された物質がその働きを引き継ぎます。つまり、この物質には「慣性(持続力)」があるのです。したがって、睡眠状態はエーテル的作用のみ働いている単なる植物状態ではありません。アストラル体と自我の作用が物質の中に残っているからです。
覚醒時には、外界との関係をアストラル体と自我が直接働きかけてきます。しかし、睡眠時には内部に残っている物質的力が働いています。
最後に、酸素について。酸素は本来、覚醒させるのではなく、眠らせる性質を持ちます。覚醒時には、アストラル体がこの作用に抵抗しています。酸素の過剰摂取は、異常な眠気を誘発します。夜になりアストラル体が肉体への直接的干渉をやめると、酸素は本来の働きを発揮し、睡眠を誘発します。
今回はここまでです。