これは1925年に刊行された「 Grundlegendes zur Erweiterung der Heilkunst Nach geisteswissenschaftlichen Erkenntnissen 」を元にしたお話です。
ITA WEGMANN (イタ・ヴェーグマン)という方との共著で、おそらく、日本では刊行されていません。
いつも書いていますが、これから書くことは私の独自の解釈であって原文を日本語に訳したものではありません。
今回は「病気の原因と治癒」のお話です。
しつこいようですが、これから書くことは、上記の著作に書かれていたことに対する、私の独自の解釈であり、病気の治療を保証するものではありません。
人間の身体は自己完結した、この世界から独立したものではありません。常に外部(環境・宇宙)からの作用を受けています。さらに、魂や精神による内部からの影響も受けています。
神経ではたんぱく質が分解(崩壊)しています。そして、その分解によって外界からのエーテル的作用(感覚刺激など)が流入するための通路となります。また、身体運動から生じるエーテル的作用も神経を通って全身に伝わります。
神経は生命活動の場ではなく、むしろ、無機的状態に近づくことによって、精神作用を受け入れることができるのです。
神経系では二つのプロセスが起こります。一つはたんぱく質の分解、もう一つは分解物質へのエーテル物質の浸透です。エーテル物質の流れは酸、塩、リン、硫黄によって刺激されます。脂肪と水は、この二つのプロセスのバランスを媒介します。本質的に、これらのプロセスは生体全体に広がる継続的な崩壊に導く病的なプロセスです。
この神経の崩壊傾向に対抗するのが血液です。血液は、その血漿と繊維成分により、成長と代謝を促進する力を持っています。血液の治癒力の源は、赤血球分析で鉄分として現れる物質にあります。この元素は、神経系の病的傾向を抑え、バランスを整える作用の源となります。血液中の鉄は、人体内で唯一、結晶化の傾向を持つ金属です。つまり、外界の物質的・鉱物的性質を体内に持ち込む媒体となるのです。そのため、鉄は神経の崩壊傾向に対抗する、治癒作用の中心的要素となっています。
私たちは二つの力の体系を持っています。アストラル体に起因する、神経プロセスによる崩壊と、自我組織に由来する、血液組織による治癒です。この両者のバランスがとれている状態が健康であると言えます。
内部組織で生じる病状に作用する治療方法を検討する際に重要なのは、アストラル組織(神経系)がどのように機能し、たんぱく質の分解を行っているのかを理解することです。
下腹部の痛みを例に考えてみましょう。そこには、アストラル体(神経系)の過剰な活動が観察されるかもしれません。治療のためには、血液に「自我が働ける物質」を導入する必要があります。具体的には、カリウムとナトリウムです。これらは、腸と親和性があり、血液を通じて作用します。その結果、過剰な神経作用を血液側へ吸収し、バランスを回復します。これを任意の製剤により血液中に投与する際に硫黄と混合することによって、神経組織によるたんぱく質の分解を阻害することができます。
このように、病気の治療には、生体内の崩壊と生成のバランスを調整することが大切なのです。
今回はここまでです。